昨日はEUが共同でエネルギーと防衛を目的とした大規模な債券発行を検討しているといったニュースが出たためEURを1.0910でロングにした。
共同債を発行したところで、エネルギーの現物の確保がそもそもできないのではないかという疑問点はあるものの、
・発行することによる需給バランスの悪化による欧州金利の上昇
・恐らく金利を抑えるためにECBがAPP以外のPEPP第2弾のような買取策を発表するのだともうが、このEURが売られた状況でこういったニュースが出るという時は、EURを守るために何でもしますといったドラギ総裁の時の反応と同じでEUR買いになるのではないかと予想。
・オイルの現物の手当ては出来ないが、ノルウェーやオーストラリアからの迂回ルートをこれから構築するだろう。
・この債券の買い手は、ECBだけでなく、恐らく世界中が採算度外視で買って欧州をサポートするということになるのではないか。そうなると、資金の流れはEURに集まる。
ただ、ちょっと気になるのが、EURが戻りだすと、これまで買われていたAUDが売られるということ。本来迂回先のAUDは買われてもおかしくないのだが、これまでの反動から売り圧力が強い。これがしばらく続くのか、絶好の買い場だと思ってもう一度仕込むのかまだ悩んでいる。
この動きの何が気になるかというと、万が一停戦協定が合意された時に、通常ならリスクオンで資源のAUDは買われるはずが、資源が下がり売られてしまうのではないかということ。
それだったら、戦地に近くてEMの特性を持っているためちょっと躊躇しているNOKを買った方がいいかもしれない。