今週の注目材料は何といっても米CPI。先月のFOMCで全会合での利上げの可能性がオープンになり、3月の利上げ幅が0.25%ではなく0.50%かもしれないという憶測まで発生。更に先週の米雇用統計が予想を大幅に上回り、前月分も大幅に上方修正。今回のCPIも前月の+7%の時よりも更に資源価格が上昇しているため、+7.3%程度の上昇が予想の中心となっている。
本来、USDロングを仕込んでおきたいが、それをさせないのが、先週のECBのタカ派サプライズである。ドイツ債の10年金利も急騰ししっかりとプラス圏での推移。EURクロスのショートを諦めるHFが続出している。したがって、米雇用統計が良好でもEURUSDだけは下落幅が小さかった。多くの参加者がEURを買い戻していることが伺える。
FOMC以降USDロングが増えていたが、米国以外の中銀のタカ転により、逆にUSDロングが解消されている。特にEURは、これまでマイナス金利であったことから、調達通貨として過度に売られ過ぎていたため、反動が大きい。EURに関しては、ECB引き締めの織り込みも甘いため、もう暫く買い圧力が強そうということで、本日EURUSDロングを1.0400でエントリー。ただ、あまり対USDでロングを増やすのではなく、EURGBPやEURJPYのロングを狙っていきたい。
CPIは恐らく強いだろうが、Sell the factはある程度織り込まれているため、USDが一方的に売られることはなさそう。勿論予想外に落ち着いていたら、USD売りとなるかもしれないが、FRBの方針が単月の数字で急に変わることはないだろうから、長続きはしないだろう。ただ、もしUSD売りとなるなら、EURUSDロングを積み増す予定。