今週のメインは豪CPIと米FOMC。多くの人がFOMCが市場予想を上回るほどタカにはなれないと思っていることでUSDロングは徐々に減っている。そこに、ウクライナ問題が発生してリスクオフのUSD買いが進行してしまったという状態。
結果として運よくUSD買いが進行してくれたので、GBPUSDのショートの1/3を1.3450でクローズ。
本日の豪CPIは予想を上回る強い数字。先週の雇用統計ではコロナ前の水準より低い失業率になっている。RBAは賃金上昇率を最も注視しているが、それ以前に経済は上手く回っており、来週のRBA会合では恐らくQEはやめるのではないか。
AUDは相当ショートが溜まっていて全然下がらない状態だったが、ウクライナ問題で下がってくれたので、恐らくCPI前にかなりAUDショートは減ったのだと思う。あれだけ強いCPIが出ても、ショートカバーが30ポイント程度しか動かなかったのは、明日FOMCを控えているためというのもあるが、そもそもショートが減っていて、むしろ上がったところで再度AUDを売るための余力が出てきていたから上値が重くなったのかもしれないと判断している。
若干AUDのショートカバーを狙ったロングは時期尚早だったかもしれない。FOMCである程度Sell the FactになってUSD売りとなったところではAUDロングは減らしておきたい。恐らく雇用は堅調だが賃金が上がってくるまでにはもう少し時間が掛かりそうで、その間に米国は淡々と利上げを実行してくるはずなので、各国の引き締めで株の上値が重い間はロングは短期的にした方がいいかもしれない。
ただ、昨日の米株の後半の不気味な上げが気になる。個人が待ってましたとばかりに買いで参入してきたのか。いずれにしても株が下がりにくい様であれば、パウエル議長がハト的発言をして市場の引き締め期待の過熱を冷ます必要はなく、単純にタカ派発言だけになる可能性もあると見て、警戒している。