パウエル議長の公聴会では、利上げ及び年後半のバランスシート縮小の可能性について言及されました。一方で、久し振りに市場の過熱した織り込みを冷ますように、必要であれば時間を掛けて利上げをするという主旨の発言も付け加えました。結果として織り込み過ぎていたバランスシート縮小が若干剥落し、株と資源価格が上昇し、為替市場ではリスクオンのUSD売りとなりました。
確かにスケジュール的には11月に中間選挙を控えており、バランスシートを縮小することで株が下落してしまってはバイデン大統領率いる民主党にとって具合が悪いため、11月直前でのバランスシート縮小をするくらいなら、もう少し早期に実施してしまうこと可能性や中間選挙までやらない可能性など選択肢を残しておきたい意向があるのかもしれません。
これで、忘れていたポジションUSDNOKショートとUSDPLNショートの利食いがそれぞれ8.7500と4.0100でつきまして、リスクオンのポジションはAUDUSDロングだけです。これは1/25の豪CPIの上振れ期待でいずれ上がると考えており、このままキープします。次の展開としては、USDロングの仕込みのチャンスだと思っていますが、CPIも強い数字が織り込まれているし、既にUSD買いがコンセンサスとなっている中ではなかなか上がる材料には乏しい感じです。ただ、米国の好景気とFRBの長期均衡金利の水準からすると、相対的にアメリカ買いの方向に落ち着くと予想してます。