11月の米雇用統計は21万人増と今年に入って最も小幅な伸びにとどまりましたが、失業率は、労働参加率が小幅に上昇する中でも4.6%から4.2%に大幅に改善したことで、FRBの金融政策の正常化方針には影響はないと見られます。市場の理解としては、インフレは当面高止まり、でもFRBが利上げすることで徐々に沈静化+同時に株も小生の下落ということなので、短期金利は上昇し長期金利は低下しています。ただ、そのフラット化もそろそろ限界まで来ているのではないでしょうか。
これからは、10年期待インフレ2.4%が名目金利の1.4%弱に寄って行くよりも、名目が期待インフレに近づく可能性が高い、つまり名目が再び上昇することを予想しています。したがって、当面はUSD買いがメイン戦略。
ただ、短期は少し違います。本日PBOCがRRRを0.5%引き下げました。全事業規模の銀行全てに適用ということで、相当不動産市況を支えようという思惑が見えます。世界中が引き締めに動いている中、中国が緩和方向となると、また少し暗い雰囲気のリスク資産に反発の兆しが見えます。なぜなら、元々米経済指標は悪くないからです。金利を急速に引き上げるという織り込みで下がっているだけで、物価と同程度の賃金上昇が保たれているのであれば、購買意欲は落ちません。
今週辺りに、オミクロン株の毒性が弱いという判定が出てくるのであれば、中国の緩和と合わせ技で短期的なリスクオンの地合いがやってくるかもしれません。
ということで、先週末に節目の0.7000を割れて達成感が出てきているAUDUSDのロングを0.7026で積み増しました。資源国ロングはかなり苦しいですが、短期的な反発に期待しています。