オミクロン株ショックでリスク資産全面売りとなった先週の金曜日だが、重症化率が低いというニュースが出始めている。また、部分ロックダウンを実施中の欧州ですら、この変異株を受けて全面ロックダウンの可能性は低そう。米英ではマスク着用が義務化される程度で、ロックダウンに向かう兆しはない。
各国ともインフレ対応をしているなかで、ロックダウンを実施して供給制約を強めてしまっては、インフレを抑えることが出来ない。同時に経済活動も止まるため景気も悪化、まさにスタグフレーションとなってしまうため、ロックダウンは恐らく実施できないだろう。
そういういみでは、このオミクロンが毒性が強いという判定が出た時が本当に危ない時。そうでないならば、このリスクオフは絶好のリスク資産積み増しのチャンスと見る。
ワクチンは数か月以内に開発されるだろうし、既に開発中の経口薬の承認も年内にできるかもしれないとなると、クリスマスに向けて消費は持ちこたえるだろう。
ということで、CADJPYのロングを89.00、USDNOKのショートを9.0250で積みました。
あと、昨晩、置いていて1.1377のEURUSD売りも付いた。当面、売りはEURとJPY,買いは資源や利上げが近い国というリスクオンポジションで運営する。
問題は、来年以降利上げ観測が強まった場合。昨晩のパルエルの議会証言を見ている限り、今後ハト化することはなさそう。続投が決まった時点で、バイデンはインフレの責任を逃れ、全責任をパウエルに託した形となっている。パウエルとしては、株などを見ながらという側面は残しつつも、インフレ対応に軸足を置かざるを得ない。これに失敗すれば下手すれば辞任に追い込まれるかもしれない。ということで、基本はFOMCは想定より早めに行動してくるスタンスに変わると見て、特に今回の12/15のFOMC辺りからUSDロングを軸にポジションを入れ替えていく。