昨晩はEURの1.1400が決壊し、EURクロスの売りとなった。たしかにEUはコロナ感染拡大・ECBが引き続き緩和政策維持ということでEURが売られるのは分かるが、そろそろ終わりではないかと思っている。長期的にはEUR売り継続だが、EUもインフレ高騰に苦しんでおり12月のECBに向けて緩和減速の思惑が出てもおかしくない。ただ、気になるのが1.1375ストライクのオプションが最後でこの下に纏まったストライクのオプションがないこと。まだ誰も手当てが出来ていないということは、何かあった時に抵抗なく下がる可能性を秘めている。
また本日夕方にUKの雇用統計が発表となった。失業率低下、雇用者数増加、賃金上昇率は前回より減速したとはいえまだ5%程度の高水準を保っている。スタグフレーション懸念を払しょくするにはしっかりした雇用と賃金上昇だが、現時点ではクリアできていそうだ。明日CPIが発表となり予想は4%弱となっているが、物価上昇を上回る賃金上昇という構図が維持できるのであれば、利上げを実施してくると予想する。12月の利上げ織り込みは56%となっているが、もう少し上がるかもしれない。FXに至っては、スタグフレーション懸念に加えEUと貿易交渉で揉めているネガティブ材料もあることから、どちらかというとショート目の感覚。利上げを織り込む過程で、一旦GBPはショートカバーするかもしれない。
リスクは、EUとノーディールになり関税が掛かってしまい、物価が更に上昇することだが、流石にこの期に及んでそれはないだろう。またいつもの期限ぎりぎりになって延長になるのではないか。
ということで、GBPJPYを153.45で買ってみた。