CPIは、総合指数は予想を上振れ、コアは予想通りの高水準を維持しました。コアについては、一時的に高騰していた中古車価格が続落し、コロナデルタ株の影響が残る中、サービスや航空運賃が押し下げ圧力となりましたが、住居費が上昇したことで相殺された形となっています。
FOMC9月分の議事録は、テーパリングが11月半ばか12月半ばに開始され、国債を100億ドル・MBS債を50億ドルのペースで減額していき、来年半ばに完了する方針が示されました。利上げについては、テーパリングとは条件が違うということを改めて念押しした上で、現在のインフレ状況からは2022年末までの利上げ開始を見ているようです。ほぼ市場の予想通りですが、先々まで市場が織り込み切ったということで、金利は多少低下しました。
今後は、利上げの時期がどのようにブレるかによって米金利が上下動し、それに伴いUSDが動くと予想します。したがって、これまでのようなUSD買いのトレンドは一旦終わったのかもしれません。
次の展開としては、利上げが織り込まれてない中銀の通貨をどこで仕込むかという観点から見ていこうと思います。今日はサプライズでシンガポール通貨庁が引き締めを決定しましたが、次の可能性としてはRBAかなということで、下がったとろでロングを積み増す予定です。
あとは、引き締めはしないと思いますので基本的にはEURはショートですが、12月に向けてもしかしたらECBも期待だけ高まる可能性があるかもしれません。それなりに、EURクロスのショートがコンセンサスで大きく売られてきましたから、1.14近辺があれば買ってもいいかもしれません。