9/20日本祝日の時の値動きは、アジア時間は中国恒大懸念でリスクオフのUSD買い。ただ、夜中から急に米金利が下がりだし、株も下がっているにもかかわらず、為替は金利につられてUSD売り。
この値動きを見ている限りFOMCタカ派懸念でたまった債券ショート・USDロングを利食っているように見える。
少し悩んだが、ポジションはEURショートを1/4だけ利食いして、あとはUSDロングのまま行くことにした。一方で、上手く下で拾えたAUDNZDロングは1/8だけ利食いした。
- 今週の注目材料
FOMC
今回の会合からドットプロットが2024年の分まで発表されます。これには少しリスクがあるのですが、最後に残ったハト派メンバーも2024年の利上げには賛同する可能性が高く、これらのメンバーが利上げに加わると、予想外に2024年の利上げ回数の中央値が下がる可能性があります。勿論、2022年から利上げを主張するタカ派メンバーの方がハト派メンバーより数は多いので、2024年に同様のペースで利上げを主張するのであれば、全体としては通常通りの利上げペースという形になりそうで、USD買いイベントとなる可能性の方が高いと予想します。
もう一つ注目は、概ね年内にテーパリング開始ということが合意できていそうなのですが、それを受けて2022年中の利上げがどのくらいになっているのかということです。時間が経過して2022年の利上げの回数が減っているようであればややサプライズ的にUSD売りとなるかもしれません。
パウエル議長の会見では、デルタ株の影響が不透明なうちは、ドットはあくまでも参考値だと繰り返しながら、ハト的なニュアンスの発言を強めるようであれば、多少USDロングの調整は入ると思うが、10月の雇用統計への期待感もあるため、そこまで崩れないと予想。
BOE政策決定会合
基本的には全て据え置きと予想されます。前回はQEの規模を8-1で維持することになりましたが、反対の人数が増えているのに注目です。直前に出てきた雇用と物価の指標が強く、ベイリー総裁も利上げ検討に向けての最低条件が整ったと考えるメンバーが半分いるという発言もしていたことから、出口へ向けた期待感が高まっています。ただ、流石に今回の政策変更は時期尚早で、最も早くても11月のインフレレポートと同時にテーパリング開始だと予想します。先週の小売りはかなり悪かったですし、いまだに感染者数は多く、EUとアイルランド問題で揉めていることを考えると、緩和スタンス維持が妥当だと思われます。意外に、BOEへの過度な期待感からのGBPロングがこの1週間で調整していることから、ハト的なBOEでもあまり売られないかもしれません。むしろ、月末に向けてEUとのアイルランド交渉で揉めると下がる可能性があるかもしれません。ただ、これも一時的なものでいずれ延長されると思われるので、下がったところでGBPショートはクローズしたいです。