昨晩のADPは予想を大幅に下回った。いくら雇用統計と相関がないとはいえ、期待感は多少減る。
逆にISM製造業は予想を上回った。相変らず供給サイドに問題があり需要を満たせていない状況から、物価の高止まりは継続しそうだ。殆どの項目が良好だったが雇用指数は唯一悪化しており、やはり仕事現場に戻る勢いは緩やかでしかない。これが、夏休みだったからか、9月から始まる子供たちの学校がどうなるか分からなかったからか、いずれにしても、失業給付補助も今月で終了となるので、来月以降の数字が本当の雇用の回復状態を示すことになる。
これらの、二つの数字からもやはり明日の雇用統計への期待感はなくなり、USD売りが継続している。このUSD売りは恐らくジャクソンホール以降ほぼ消えかけていた9月テーパリング開始に期待していたUSDロングの解消だろう。
雇用統計跨ぎでUSDショートはキープすることにする。ただ、雇用統計がそこそこであれば、9月のFOMCで新たに発表されるDOTSを見て6月のようなタカ派サプライズを警戒しないといけないので、そこに向けてUSDショートは一旦クローズする予定。
また、来週は火曜日にRBAがあり、既に決定されているテーパリングをロックダウン延長しているということで延期する可能性もあることから、AUDロングだけは先に半分クローズしておきたい。ただ、QEをしたところで、供給サイドの改善に繋がるわけではないことから、このままテーパリングは強行する可能性もあるため、多少ロングは残しておきたい。