デルタ株が蔓延しセンチメント系の指標が悪化している。米でもミシガン・NY連銀と連続で予想を下回っている。ただ米国ではインフレが高止まり、雇用も回復傾向。特にJOLTSを見る限り求人がすごいことになっている。まだ採用者数がそこまで伸びていないが9月になって失業サポートが切れると、このミスマッチが埋まってくるのであろう。またFOMC内部でも徐々にタカ派転しているメンバーが増えてきている印象。投票権を持っている主流派はハトだが、18名全体ではタカ派勢力が多数派。年内テーパリングは既定路線だろう。ただ、市場は緩やかなテーパリングを織り込んでいるため、金利は低下しているし株は底堅い。来月の雇用統計が再度100万人近くになるのであれば、テーパリング終了時期が前倒しになることを織り込み始めるかもしれない。したがって、リスクオフになってもUSD買い、金利相場になってもUSD買いの可能性が高く、月曜日からUSDロングのトレンドを取りに行く戦略に転換した。
AUDをショート、CADはロングをカットしてショート転、GBPとEURはショート積み増し。
ヘッジとして、既に利上げモードに入っているMXNとこれから利上げするであろうPLNをロングにしている。
アフガン問題で議会が政権を追及したり、財政の上限が解決しないうちは、追加財政も打てない。これが、解決しないと株が下がるかもしれないが、その場合でもリスクオフのUSD買い。
雰囲気の悪さは中国の経済指標にも表れているが、恐らく年内財政出動を出してくるであろう。米追加財政もいつかは決まるだろうから、株の暴落は見通しにくく、どこかのタイミングで再びリスクオンのUSD売りに戻ると予想しているが、少なくとも米利上げ時期が織り込まれた後なので、かなり先の話。