注目されたFOMCですが、政策金利及び資産買入ペースは維持され、声明文においても特段変更点はありませんでしたが、メンバーの金利見通しを表したDOTSにおいて、18人中11名のメンバーが2023年末までに2回の利上げを見込んでおり、13名が少なくとも1回の利上げを見込んでいることが示唆され、2022年においても前回4人だった利上げ予想者が7人に増えるなど、予想されているよりもかなりタカ派な内容となりました。また、GDP/インフレ率見通しは、2021年だけ大幅に共に引き上げ、その先は小幅上方修正となり、引き続きインフレは一時的との見方が維持された格好です。この結果を受けて米金利上昇、米ドル上昇、米株下落と、素直な反応を見せました。
ただ、パウエル議長の会見では、インフレがFRBの予想以上に上昇し持続する可能性があると示唆されたものの、テーパリングについては議論することについて議論したと述べるにとどめ、インフレ目標の達成に向けた更なる著しい進展には、一段の進歩が必要と強調するなど、具体的なガイダンスは示しませんでした。また、サプライズがあったDOTSについても割り引いてみるべきと、冷静になることを促すような形で、引き続き今後もデータを確認していく展開になりそうです。
ただ、少しUSD買いの流れは続きそうで、特にAUDはRBAが緩和維持を見せていることから売られそうということで、本日豪雇用統計が強くて運良く少し上がったところでカットした。マイナス70ポイント程度だったので、軽傷で済んだ。