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ISM製造業は強かったが、市場の反応は限定的。基本的には金曜日の雇用統計待ちというところだろう。
細かくISMを分析すると、新規受注など多くの項目は良かったが、雇用の数字だけが低調だった。引き続き、製造業では雇用が上手く進んでおらず、供給サイドに引き続き問題があることから、需要を埋めきれずインフレ継続の恐れがある。逆に言うと、雇用が進むのであれば、こういった構造的なインフレ問題はなくなる。市場としては雇用が良ければ、テーパリングという見方が優勢だが、実態は真逆で雇用が良くなればなるほど実はインフレが落ち着く可能性も出てくる。
別の観点から見ても、9月に期限がくる雇用サポート後に雇用が進展するのであれば、それは低賃金での雇用ということになり、これまでより購買意欲は落ちる可能性がある。少し相場の進み方と現実にギャップが出てきている。
そうはいっても、正しいのは相場であり、金曜日の雇用が先月の反動で強い数字が出ると一気にUSD買いになる恐れもあるので、一旦、PLNロングは半分利食いを実施。またGBPJPYショートも半分損切り。全体的には少し損失が増えた形で、リスク量を減らした。