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  • 今週の注目材料

米雇用統計

前回4月分は非農業部門雇用者数が、事前予想の100万人増に対して、わずか26.6万人増にとどまり、サプライズとなりました。新型コロナ対策で手厚い失業手当が出ているため労働意欲が湧かないという倫理的な問題点が原因の一つとして挙げられるなど、根深い問題となっています。ワクチン接種が更に進み行動制限の緩和などが見られる中、雇用回復ペースがどこまで上がってくるのかが気になるところではありますが、今回の予想値は66万人増、失業率は5.9%への低下と力強い数字が期待されています。かなりブレのある数字ではありますが、これまでの平均的な回復ペースである50万人増程度を維持できるようであれば、及第点ということで、少なくとも先月の衝撃的な悪い印象は消えると思います。ただ、今回良かったとしても、この先まだデータを確認していかなくてはならないため、大きな動きは期待できません。むしろ、今回再び予想を大幅に下回る20万人台の数字が出た時のインパクトの方が大きく、その場合、米金利1.5%割れに伴い大きくUSDは売られると予想します。

イギリスの状況

ワクチン普及のニュースに隠れて報道されていませんが、イギリスの新規感染者数が1週間前対比48%増加で、4/1以来の感染者数となりました。果たして6/21予定の行動制限完全解除ができるのかどうか、そろそろ感染者数に反応する展開が近づいてきている可能性があります。また、同じく報道が少ないですが、漁業権を巡りフランスやノルウェーと揉めたり、北アイルランドで暴動が起きていたりと、実はBREXITの後遺症に悩んでいます。コロナの材料に飽きてくるころ、そろそろこのような材料にも反応するかもしれず、これまで一方的に上昇してきたGBPの上値が重くなる可能性を感じています。

世界のインフレへの見方

先週、多数の米・欧・英の高官から発言がありましたが、総じてインフレは一時的という判断を下しています。一方で、新興国ではインフレへの警戒感が先進国対比若干強く、先週発表されたメキシコ中銀政策決定会合議事録では、「インフレの予想経路に影響するリスクのバランスは上方に偏っている」と、インフレに対する認識が若干上方修正され、少なくとも当面利下げはなくなったという印象です。その他、ちらほら利上げを実施する国も出てきています。今後、先進国が新興国に寄って行くのかどうか、経済指標には注目が集まります。

投稿者について

週末はゴルフに全力投球。ハンデゼロとクラチャンを目指しています(現在ハンデ7)。平日は主にFX市場で長年現役として働いています。基本的に長めのトレンドを取りに行きながら1週間程度でポート全体のリスクを調整していくスタイルです。

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