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再び米金利が上昇基調になりつつあります。FOMCに向けて金利が上昇し、ハト派発言で失望の金利低下が見られましたが、すぐに反転上昇しています。また、強いGDP速報値を受けて一旦金利低下しますが、ダラス連銀のカプラン総裁による、「債券購入の調整の協議を始めるのは適切」との発言を受けて反転しています。結局、週を通して金利は上昇基調、また下がり方が徐々に弱くなっています。先週までに名目金利が低下する中でも、期待インフレ率は上昇を続けていることから、市場では根強い物価上昇期待があると思われます。
一方で先週のFOMCでは緩和維持が明確になっていることから、ゴルディロックス相場と考えることもできます。
先週は、月末フローで何が正解なのか分かりにくいのですが、今週の米指標を見ながら、どちらのシナリオになるのかを見極めないといけません。月曜日は日本・中国・ロンドンが休みのなか株が上昇、金利低下、クロス円上昇、全体的なUSD売りの展開となっていますが、いまの段階では株の上値は重くなり、金利はもう少し上昇余地があるということを考えると、米金利上昇に伴うUSD買いの展開を想定しています。