月曜日のFOMC高官からのテーパー発言で米金利が急騰したが、火曜日には他の高官から火消し発言が相次ぎ、これが本日のパウエルのハト派発言を連想して米金利低下。ただFXではそこまでUSDが売られていない。それはバイデンも本日追加財政案について語るから。これが大規模になればまた金利が上がるかもしれない。ただ、追加財政については、的を絞ったものにするべきだと上院民主党委員の一人が既に全員を対象とした案には反対を表明しており、どうなるか不透明。現段階では、FOMCはテーパーの議論はまだ時期尚早とみて、USD買戻しのタイミングがあれば、USDロングを減らして徐々にUSDショートに傾けていく予定。ただ、年の後半からは本格的な回復の可能性も視野にいれながら、USD買戻しも想定しておく。
昨日はスウェーデンが2月からがSEK売りの外貨購入により外貨準備高を増やすと表明し、事実上の為替介入ということでSEKが売られた。うまくはまったのでSEKのショートは半分利食うことにする。NOKSEKロングを利食っておけば、万が一再びUSD買いになってUSDNOKが急騰してもダメージはなくなる。
その他、チリもスウェーデンと同様の外貨購入を発表しており、インフレがないなかでは、自国通貨を刷ってそれを外貨に換えても大丈夫というまさにMMT理論を中銀が実践している。今後、不要な通貨高を抑えるために、特に新興国でインフレ圧力がないところは、真似をしてくるかもしれない。