サプライズが二つ。バルエニがBREXIT上手くいっていないと発言したり、フランスがUKに屈するなら賛成しないと言ったり、積み増したGBPショートは少しワークしたが、
それ以上にインパクトがあったことは、米超党派議員の9000億のプランにペロシとマコネルの両党のトップが合意というニュース。これまで散々議論してきて、共和5000億と民主2.4兆の溝は埋まらなかったが、今回突然走り出した。
株は最高値を更新し、米経済指標は崩れておらず、コロナ感染も急激に悪化したわけではない。マクロ的に見ると早々に妥協する意味がなさそうに見えるが、もしかしたら想像以上に雇用が戻っていないのかもしれない。たしかにイニシャルクレームを見ても1000万人の継続受給者が残っている。年末をもって、失業サポートが切れるものも多い。ただ、こういった人たちに的を絞って補助するのであれば9000億も要らないと思うが、どういう理由が隠されているのだろうか。
いずれにしても、このタイミングで出てきたことでEURなどは一気に1.20を突破し爆騰してしまい、ヘッジで入れたEURショートが大やられ。しかたないので、タイミング見計らってカットする。
今後のシナリオとしてこのまま米金利が1%をこえてくるのであれば、俄然中旬のFOMCに注目が集まる。1%を超えていれば何かハト的なものが出てくるとマーケットは予想するであろうが、株が高値を更新している状況で、果たして本気で何かをやってくるだろうか。もし、期待以上のハト的な発言が出ると、FOMCがきっかけとなって、年末に向けたUSDショートの調整がはいるかもしれないが、それまではリスクオンのUSDショート継続になりそう。