ポイントは米財務省とFRBの対立。コロナ感染が拡大し、日本でもGO TOが一部の地域で中止となったりしているので、もしかしたら月曜日は多少リスクオフの展開となるかもしれない。
ただ、米財務長官は年明け新政権には変わること。イエレン前議長が候補となっているが、彼女が長官になれば、金融政策の限界を熟知しているだけに普通にある程度の財政出動は出てくるだろう。
また、そもそも今回年末に廃止になるプランは、そもそも利用率が低く、ムニューシンも今回返納する枠を追加財政案に追加して考えたいという主旨の発言があり、更に上院・下院とムニューシンで議論再開という報道もあることから、大きな問題にはならないと予想している。
ただ、今週はアメリカがサンクスギビングで事実上木曜から連休になることから、月末のアロケーション変更が株売りの可能性が高いことも考えると、ある程度週の前半に株が下がることが予想されるが、そこでリスク資産を積み増すチャンスかもしれない。
もう一つ気になるのがEU復興ファンドの遅れ。これもポーランドとハンガリーというそれなりにサポートを欲している国が反対しているが、これもどこかで妥協しないと、コロナ被害を抑え込めない。また、IMMを見てもEURロングがかなり減っていること、HFやRMはある程度先週からロングを減らしていることから、あまりロングのアンワインドは出てこないと思われる。先週売りばかりだったのになぜEURは底堅かったかというと、欧州実需のEUR買い、中銀系のEUR買いが根強く出ているからだろう。