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昨日は豪GDPが予想を下ブレたことからAUDが売られた。しかし、GDPの数字は確かに悪かったが、他国と比較するとそこまで悪いものではなく、第2Qという過去の数字であることから、これまでは無視されてきた。しかし、昨日は売りで反応した。具体的にはたまりにたまったAUDNZDロングの調整かもしれないが、先日のEUR高けん制発言後、EURGBPロングの調整も入っているようにこれまでのコンセンサスポジションに調整が見られる。
次のターゲットは何か、CNHである。中国サイドとしては、米中貿易交渉を控え、7月あたまから、FIXINGを元高方向に誘導してきた。米農産物を買うには元高の方が都合がいいし、米為替報告書で操作国認定もされない、また資本流出も避けられる。それに投機筋もしっかり乗ってUSDCNHは7.1辺りから6.82近辺まで一方的に下がってきた。
しかし、米中貿易中間報告も無難に終わり、農産物を買っていることをアピールできたことで、そろそろ今度は中国輸出企業向けに元高を止めに来ることも想定される。また投機筋に儲けさせることも当局は嫌う。したがって若干USDCNHが上方向に調整することを想定し、USDCNHロングを作成してみた。
まだ今日のところはFIXINGは昨日よりも元高方向で決まり、当局の意図は見えない。しかし、元高は止まったようにも見える。