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ここにきてにわかに今週末のジャクソンホール(JH)でのパウエル議長のコメントに注目が集まっている。先週の金曜日にショッキングな欧州PMIを受けてEURUSDが若干調整の売りが入ったことからUSDショートの調整がJHまで続くものの、JHのパウエルは平均インフレターゲットに言及するであろうから、それを持って緩和長期継続でUSD売り再開という論調のレポートが目立つ。
しかし相場は既に月曜日からUSD売りでスタートしている。むしろ絶好のUSDの売り場だと判断しているかのよう。基本的にエコノミストのレポートは相場の後追いとなることが多いが、今回は、もしかしたらJHまでUSD売りでJHでsell the factとなるかもしれない。
いずれにしても、現時点ではUSD買いは調整以外の材料はなく、何もなければUSD売りに戻ってしまう。しかしUSDショートポジションは既に飽和状態で、更なる追加材料がない限りは、もう一段のUSD売りとはならず、高値圏での揉み合い状態が続いている。
むしろリスクとしては、JHでパウエルから期待されているようなハト的な発言が一切出てこないということだろう。
USDショートが多過ぎるということで、もう一段USDロングを積み増してみた。AUDとCAD、EURだけは中銀の外準の買い支えもあるだろうから、一旦中立に戻したし、1.17割れたら1.15割れまで買い下がる予定。