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かなり強い米雇用統計の結果となったが、昨日のADPの結果や前月の雇用統計の結果を受けて、何となく強い方への備えは出来ていたのだろう、あまり為替の値動きはない。
米中・コロナなどこれ以上悪い材料はないというくらい織り込んだ一方で、金融緩和、前例のない規模の財政出動、ワクチンへの期待感とポジティブサイドも殆ど織り込んだ状態で、均衡が崩れそうもない。
メインシナリオとしては株の高値圏での揉み合いだが、この均衡が崩れるとしたら何であろうか。一つのキーはやはり正確な雇用市場の回復だ。7月で多くの補助金が期限を迎え、その後延期がどうなるかも含めて、失業した人がどの程度復職できるのか。ここが一番重要。本当にコロナ前の水準まで戻るのであれば、補助金分だけ資産が増えたとこになるので、物価は上がるだろう。
物価が上がれば、金融政策は勿論のこと財政出動がしにくくなる。こうなった時に再びコロナが猛威を振るったりすると、完全なリセッションに陥ってしまうこともある。それまでにワクチンが開発できていなければの話だが。
当面は補助金と雇用の行方が重要。