今週はドル買いで考えている。先週木曜日から始まった米金利上昇。極めつけは金曜日の米雇用統計がまさかのプラス。これまで失業しながら補助金で給料がUPしていたが、一応貯蓄に回っていた。しかし復職したとなると恐らく余った金は使いだす。一方でロックダウンの後遺症で供給力は衰えたまま。これは需給ギャップを生み出しインフレリスクに繋がる。とくに米債はリスクオフやFRBの無制限緩和を信じてロングにしている人が多いはずなので、金利上昇はペイン方向。
そういう意味で、水曜日のFOMCでYCCなどの話が一切出てこなければ、普通に買い入れ額が徐々に減っているだけの状態で、金利上昇のトリガーになる気がする。
かといってこのまま金利が上昇し続けることはなく、どこかでFRBが金利を押さえつけにかかるし、いずれは企業が低賃金で人を雇って供給力を上げてバランスが取れればインフレは落ちると思う。なぜなら、コロナにより簡素化された・無駄がない世界はインフレとは真逆の世界になるからだ。新たな産業が育つまではこれまで以上の成長とはならないだろう。
とりあえずドルを買う時に一番対極にあるEURロングは減らしておきたい。あとは腐ったAUD・GBP・CADショートがどれだけ回復してくれるか。
また米のデモも暴力的ではなくなり、健全なデモならばあまりトランプとしても力を入れる必要がなくなるので、中国への圧力を強めるかもしれない。既にEUに対してロブスターの関税を引き下げる様に注文をつけている。