先週一週間で予想通りドル買いが進んだのはGBPだけで、1.22アンダーで1/5ショートを減らしただけでそれ以外のポジションは何も変えていないが、今週はそろそろサイクル的にドル買いトレンドが終わりそう。遅くとも木曜日までに、GBPとAUDとCADのショートは減らしたい。特にCADとAUDはショートが溜まっていそうなので、SQまで戻してもいいと思っている。ただ材料としては、不気味におとなしい中国の対米姿勢に左右されると思う。先週は米上院でウイグル人権法案を可決したりと、米からプレッシャーがかけ続けており、マーケットは米中関係が悪化する方に傾いている。
チャート的に1.22ミドルを割れたGBPは最終ターゲット1.19割れに向けてショートは残しておきたい。元々EUとUKの貿易交渉が上手くいかないことまでは織り込んでいたが、先週唐突にBOEのマイナス金利の可能性まで浮上したので、もう少し下げ余地はありそう。時間的には6月中旬までには一旦SQに戻した置きたい。
AUDは米中と豪中問題があって、指標が悪くて0.64台にとどまっていることが気持ち悪い。今週は金曜日に全人代が開幕するが、それまでに中国として米国と揉めたくないという雰囲気が出てくるのであれば、意外に予想したような抵抗するコメントが中国から出てこない恐れもある。ただ万が一、中国から対米強硬発言が出て0.62割れが見えるなら、一旦全てSQにしたい。個人証拠金とIMMが結構ショート、HFも多少ショートといった感じ。
CADは、アメリカの影響を受けて経済指標がボロボロ、オイルが反発しているので相殺されてあまり値動きはなかったが、オイルの反発は供給サイドの減産だけでは期近物で30ドルが限界と考えていて、そうなると徐々に売られ始めると思うが、投機筋のショートが溜まっているので、AUDほどではないがショートを減らしておきたい。また1.40が割れたら買えばよいと思っている。
今週ドルロングを減らすだけでなく、新規で何かドルショートを作るとしたらSEKかNOKの北欧。SEKは他国と比較して中銀がマイナス金利に戻すことにネガティブなので10.0000を越えたらUSDSEKショートを作成したい。NOKはノルウェーSWFの巨額レパトリのニュースが先週出て、これまでオイルの下落にベットしてNOKショートにしていた投機筋が炙り出されている。また実弾が出ていると思わる3月末から100日線でずっと上値が抑えられている。今週は10.4200レベルに位置していることから、その辺りからはUSDNOKショートで参入したい。中銀が通貨安に対して介入を示唆していることも安心材料である。
最後に、ドル円だが、多くの人がリスクオフのショートにしてしまっていて、下がりにくい。一回108.00を超えてショート勢のストップが多少ついてくれていたら入りやすいが、今このレベルで入るなら、本来入るアマウントの1/3くらいにしておきたい。ただこのままずるずる反発なく下がることも十分ありうるが、その場合ターゲットは105.00割れ。
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