ノルウェーが買われている。このニュースだ。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-12/QA7SK1T1UM1401
政府が4兆円SWFから引き出すとのこと。基本的には海外資産を売却する。株と不動産は売らないらしいので、保有比率30%程度を占める債券を売却するのであろう。となると、米債と欧州債とポンド債がメインになる。
4兆円というとNOK市場にとっては相当の規模のレパトリだ。2008のリーマンショック時に同規模のNOK流出が起きたが、この時はだいたいEURNOKは8.0から年末には10.0まで25%上昇した。
3年に一度発表されているBISサーベイ(直近は2019)によると大体ドル円の1/10の流動性になる。つまりドル円だと40兆円程度のインパクトになる。
元々NORGES銀行は、NOK安懸念を示して介入の意志を表明していたが、こういった実弾のフローが出るということは当面NOK買いはワークするだろう。
次に本日RBNZは金利は据え置いたが、QE枠を拡大した。更に利下げの可能性と、マイナス金利までの可能性も示唆した。QEについては外債の購入の可能性にも言及するなど、なりふり構わず緩和の姿勢を示してNZDは売られた。
しかしニュージーランドは、先進国の中でも比較的インフレが高い。またコロナの抑え込みにも成功している。なぜここまで緩和スタンスを強調するのか疑問。通貨安が進行すればさらに輸入物価が上昇し、CPIは上がってしまうが大丈夫であろうか。
ただのポーズだと思うので下がったところを買いたいが、中国懸念があることから、本日はねたAUDNZDのショートがよいかもしれない。