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先日COSTCOで肉を買ったら値上がりしていた。コロナ患者が出れば精肉所は休止、更に失業者が出て輸送能力も失われて供給力がなくなっている。食料などの需要は変わらないことから食品インフレになりつつある。
これで、賃金が上がらなけらばいわゆるスタグフレーションになって、更に景気は冷え込む。
アメリカでは労働者の8人に1人が失業している。普通に働いている人も、給料は減っていることから、ロックダウン解除したところで一気に消費が盛り上がることはないだろう。
ではロックダウン後に失業していた人たちが元に戻れるかというと、それもなさそうだ。一度2か月に及ぶ自粛生活、極力無駄を省いた生活に慣れてしまった企業と人が、この状況でわざわざ元通りに戻すはずがない。
個人消費力が戻らないのであれば、食品企業も低賃金で労働者を雇い、供給能力を復活させて物値段を下げようとするだろう。結論として、インフレにはならず、景気は低位安定というかなり平べったいU字型を予想している。
ただし、中銀が金を刷りまくっているので、株は思ったよりは下がらないと思う。
因みにリーマンショック時は失職した人が元に戻るまで4年半かかった。今回は、金融システムが傷んでいるわけではないことから、本来もっと早く回復するはずだが、生活様式の変革という壮大なテーマが重なってしまっていることから、意外に根が深いものになりそう。